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アスベスト含有する屋根とは!?危険って本当?リフォームの方法まで詳しく解説!

2024年07月05日

近年、住宅の安全性や健康被害に関する関心が高まっています。

その中でも特に注目されているのが、アスベストを含有する屋根材です。

アスベストは、その優れた断熱性や耐久性から一時期広く使用されていましたが、健康被害が懸念されるようになり、多くの人々がそのリスクについて心配しています。

今回は、アスベストを含有する屋根の特徴、見分け方、リフォーム方法について詳しく解説します。
 

アスベストを含有する屋根とは

アスベストは、天然の鉱物繊維であり、耐熱性や絶縁性に優れているため、20世紀の中頃から1970年代にかけて建材として広く使用されました。

特に、屋根材や外壁材、断熱材などに使用されることが多く、その耐久性から今でも多くの住宅に残っています。

しかし、アスベストの繊維は吸入すると健康被害を引き起こす可能性があり、その使用は徐々に制限され、現在ではほとんどの国で禁止されています。

アスベストには、クリソタイル(白アスベスト)、クロシドライト(青アスベスト)、アモサイト(茶アスベスト)などの種類があります。

これらはすべて健康リスクを持つため、特に注意が必要です。
 

アスベストを含有する屋根かどうかの見分け方

 

建設時期での判断

アスベストを含有する建材は1970年代以前に建築された住宅に多く見られます。

したがって、建設された時期がこれに該当する場合、アスベスト含有の可能性があります。

特に1950年代から1970年代の建築物は要注意です。

しかし、2006年以降、アスベストが0.1%以上含有する物の輸入・製造・使用等が禁止されました。

このため、2006年以降に建てられた建物にはアスベスト含有の建材が使用されている可能性は極めて低く、安心して使用できます。
 

屋根の状態での判断

 
アスベスト含有屋根材
 
見た目では判断が難しい場合も多いですが、一般的に以下の特徴が見られます。
 
灰色や白色の波形スレート板
・劣化によるひび割れや欠け
・触ったときのざらざらした感触

さらに、専門的な検査が必要です。アスベスト検査キットを使用するか、専門業者に依頼してサンプルを分析してもらうことで、正確に判断できます。
 

撤去しないと危険?

 

屋根材は害がない

屋根材として使用されているアスベストは、通常は繊維が固まっており、通常の使用では飛散しません。

したがって、すぐに危険が生じるわけではありません。

しかし、劣化や損傷が進むと、アスベスト繊維が飛散するリスクが高まります。

アスベストの危険性は、その使用場所と形態によって異なります。

屋根材に含まれるアスベストの危険性は、一般的に「レベル3」として分類されており、これは最も低い危険度です。

これは、アスベストが固体状で固定されているため、飛散のリスクが比較的低いことを意味します。
 

危険なのは吹付材

 
アスベストの吹き付け材
 
一方、アスベストを含む吹付材は、劣化や損傷によって繊維が飛散しやすく、これが健康被害のリスクを高めます。

特に、風雨による劣化や外部からの衝撃で飛散することがあるため、早急な対応が求められます。

吹付材は、壁や天井にも使用されることが多く、特に室内環境では健康リスクが高まります。

これらの吹付材は、「レベル1」として分類され、最も高い危険度を持ちます。

ニュースでアスベスト訴訟として取り上げられているのは、このレベル1の吹付材がほとんどです。

屋根材とは異なり、これらは直接的な健康被害の原因となり得るため、特に注意が必要です。
 

アスベストを含有する屋根のリフォーム方法

 

葺き替え

葺き替えは、既存の屋根材を完全に撤去し、新しい屋根材に交換する方法です。

この方法は、アスベスト含有材を完全に除去するため、安全性を確保できます。

しかし、撤去作業には専門の知識と技術が必要であり、適切な処理が行われないと飛散のリスクがあります。
 
葺き替え
 
葺き替えには、まず既存の屋根材の安全な取り外しが必要です。

取り外し作業中にアスベスト繊維が飛散しないよう、湿らせながら作業を行い、適切な防護具を着用することが重要です。

取り外したアスベスト含有材は、法令に従って適切に廃棄処分されなければなりません。
 

カバー工法

カバー工法は、既存のアスベスト含有屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法です。

この方法は、既存の屋根材を撤去する手間とコストを削減できますが、重量が増すため、建物の構造強度を確認する必要があります。

また、完全にアスベストを除去するわけではないため、将来的なメンテナンスが重要です。
 
カバー工法
 
カバー工法では、新しい屋根材を既存の屋根に直接取り付けるため、作業時間が短縮され、コストも削減できます。

しかし、アスベスト含有材が劣化している場合、その上に新しい屋根材を設置することで問題が悪化する可能性もあるため、事前の状態確認が必須です。
 

まとめ

アスベストを含有する屋根材は、そのまま放置しても直ちに危険が生じるわけではありませんが、劣化や損傷が進むと健康被害のリスクが高まります。

適切なリフォーム方法を選択し、安全に対応することが重要です。

泉南市・泉佐野市・和歌山地域でアスベスト含有屋根のリフォームを検討されている方は、専門知識と豊富な経験を持つ関西リペイントにご相談ください。

当社では、安全で確実な施工を提供し、泉南市・泉佐野市・和歌山地域のお客様の安心・安全を第一に考えています。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
 

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