塗装工事・防水工事の豆知識

豆知識の詳細

エフロレッセンスの原因・対策完全ガイド

2024年10月10日

こんにちは!泉南市・泉佐野市、和歌山地域の外壁塗装専門店「関西リペイント」です!

エフロレッセンス(白華現象)は、コンクリートやレンガ、モルタルなどの建築材料の表面に現れる白い粉状の物質です。

建物の美観を損なうだけでなく、長期的に放置すると建材内部の劣化を引き起こす原因となり得ます。

外壁塗装のプロとしてエフロレッセンスの発生メカニズム、影響、予防策、除去方法について詳しく解説します。
 

エフロレッセンスの正体とは?

エフロレッセンスは、主にコンクリートやモルタルの表面に発生する現象です。

建材内部に含まれる塩類や水酸化カルシウムが水分によって溶け出し、建材表面に移動して乾燥する過程で白い結晶が形成されます。
 
エフロレッセンス現象のレンガ
 
この現象は、以下の条件がそろうことで発生します。

  • 建材内部に水分が存在:建材内に吸収された雨水や結露などが原因となります。
  • 可溶性の塩類が存在:セメントに含まれる水酸化カルシウムやその他の塩類が溶解しやすい成分です。
  • 水分の蒸発経路がある:水分が蒸発する際に、溶解した塩類が表面に析出します。

エフロレッセンスは、美観を損ねることが主な問題ですが、発生頻度が多い場合や長期間放置した場合、建材の劣化に繋がるため、適切な管理と対応が求められます。
 

エフロレッセンスの種類と特徴

エフロレッセンスは、大きく分けて二つの種類に分類されます。

それぞれの特徴を理解することで、発生状況に応じた適切な対策が可能です。

種類説明特徴
一次エフロレッセンス建材の施工初期段階で一時的に発生。主に建材が乾燥する過程で発生時間経過と共に消失することが多く、重大な問題にはならない
二次エフロレッセンス施工後数ヶ月以上経過した後に発生。外部環境や水分供給の持続によって発生建材の劣化を引き起こす可能性があり、除去と防止対策が重要

 

エフロレッセンスの発生しやすい箇所

エフロレッセンスは、外壁や屋根、基礎などのコンクリートやモルタル部分に発生しやすく、水分が蓄積しやすい環境下で特に目立ちます。

以下に発生しやすい箇所とその特徴を示します。

発生箇所特徴
外壁コンクリートやレンガの外壁で特に発生。サイディングの目地や表面に白い粉状物質が付着する
屋根セメント瓦や平板で、雨水が通過する箇所に発生。特に目立つのは瓦の表面や継ぎ目部分
基礎部分地面に接する部分や湿気が溜まりやすい場所。地面からの湿気が吸収されることで発生しやすい

 

エフロレッセンスの発生原因

エフロレッセンスは水分の存在が主な要因であり、可溶性の塩類や外部環境の影響も重要な要素です。

発生メカニズムを理解することで、適切な予防策を講じることが可能です。
 

水分の存在

エフロレッセンスの発生には、建材内部の水分が決定的な役割を果たします。

雨水、地下水、結露などが建材に浸透し、内部の塩類を溶かしながら移動することが、エフロレッセンスの発生を引き起こします。

特に、外壁や屋根などの建物の外部に接する部分では、常に水分供給が続くため、発生リスクが高くなります。
 
エフロレッセンス現象の外壁
 

セメント成分の影響

セメントには、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムなどの可溶性塩類が含まれており、これらがエフロレッセンスの主要成分となります。

特に水酸化カルシウムは、水と反応して簡単に溶解し、表面に移動して白華を形成します。
 

外部環境の影響

外気温の変化や湿度の変動も、エフロレッセンスの発生を助長します。

特に乾燥と湿潤の繰り返しが頻繁に起こる場所では、塩類が繰り返し表面に析出しやすく、エフロレッセンスが顕著に現れます。

下記の表で発生リスクを示します。
 

環境要因影響発生リスク
気温変化建材内部の水分移動を促進
湿度変動乾燥と湿潤を繰り返し、エフロレッセンスが形成されやすい
立地条件海岸地域では塩分が建材に付着しやすく、発生リスクが上昇
降水量多雨地域では水分供給が続き、発生が顕著

 

エフロレッセンスの予防と除去方法

エフロレッセンスを予防・除去するためには、建物内部への水分侵入を防ぐことが最も重要です。

以下に、効果的な予防策と除去方法を解説します。
 

【予防策】水分の侵入を防ぐ
  • 防水塗料の使用:外壁や屋根に防水塗料を適用し、水分の浸透を防ぎます。
  • シーリング材の補修:目地や隙間のシーリング材が劣化した箇所を補修し、雨水の侵入を防ぎます。
  • 排水システムのメンテナンス:雨どいやドレンを定期的に点検し、排水がスムーズに行われるようにします。

 

【除去方法】物理的・化学的アプローチ

エフロレッセンスの除去には、物理的な方法と化学的な方法があります。

  • 物理的除去:柔らかいブラシや高圧洗浄機で表面の白華を落とします。強すぎる圧力は建材を傷つける恐れがあるため、注意が必要です。
  • 化学的除去:専用の酸性洗浄剤を使用して、エフロレッセンスを化学的に分解します。建材の種類に応じて適切な溶剤を選びましょう。

 

まとめ

エフロレッセンスは、外壁や屋根の美観を損ねるだけでなく、建物の劣化を促進するリスクを持つ現象です。

水分の侵入を防ぎ、適切な防水対策を講じることで、エフロレッセンスの発生を予防し、建物の寿命を延ばすことが可能です。

もし発生した場合は早期に除去し、再発防止策を徹底しましょう。

関西リペイントでは、エフロレッセンス対策を含む外壁塗装サービスを提供していますので、ぜひご相談ください。
 

外壁塗装専門店 関西リペイントへのお問合せはこちら

 

もどる

  • 1ページでわかる!創業55年以上続く関西リペイント株式会社
  • 創業55年以上を誇る当社は、長年にわたる塗装業界での卓越した技術とサービスにより、多くの受賞歴や資格を有しております。塗装メーカー「関西ペイント」によるリフォームサミットでは、高い施工技術への向上とお客様への満足度の向上に尽力しているとして「プラチナ会員」に登録されております。また、「屋根ビジネスAWARD2023」において、全国セールス大賞3位を受賞いたしました。

カベナビJAPAN

なぜ関西リペイントが選ばれ続けるのか?選ばれ続ける理由はこちら