MENU
こんにちは!泉佐野市・泉南市、和歌山地域の塗装専門店「関西リペイント」です!
新しく張り替えた壁紙が時間が経つとベタベタしてくる現象にお悩みの方は少なくありません。
このベタつき現象は「タック」と呼ばれ、特に塩ビクロスの壁紙で発生しやすい問題です。
見た目にも不快なだけでなく、埃や汚れが付着しやすくなり、住環境にも悪影響を及ぼします。
今回は、このタックの原因と、それを防ぐための具体的な対策について、塗料選びも含めて専門的に解説します。
塩ビクロスの壁紙がベタベタする主な原因は、壁紙の素材に含まれる可塑剤と、使用する塗料の種類です。
塩ビクロスとは、裏打ち紙の上に0.2〜0.3mmの厚みの塩化ビニルフィルムを加工した壁紙です。
塩化ビニル樹脂そのものは硬質であるため、壁紙としての柔軟性(可とう性)を持たせるために、可塑剤と呼ばれる物質が多く配合されています。
可塑剤は樹脂を柔らかくするための添加剤で、時間の経過とともに壁紙の表面にじわじわと移行し、これがベタつきの原因となります。
塩ビクロスに使用される一般的な塗料として、水性つや有りアクリルエマルション塗料があります。
この塗料は、塗膜に若干の粘着性があり、塗装直後は気にならない場合でも、塗装後1ヶ月ほどで壁紙の表面に著しいベタつき(タック)が発生することがあります。
これは、塗料の成分が壁紙の可塑剤と反応してしまうためです。
特に、可塑剤が多く含まれている塩ビクロスでは、この現象が顕著に現れます。
可塑剤の移行現象は、塩ビクロスの表面に粘着性が生じる主な原因です。
塩ビ壁紙の可塑剤は塗料の塗膜に移行する性質があり、水性つや有りアクリルエマルション塗料を塗布することで、可塑剤が塗膜側に浮き上がり、壁紙の表面がベタつきやすくなります。
さらに、この粘着性により、埃や汚れが付着しやすくなり、見た目にも悪影響を及ぼします。
壁紙がベタベタするのを防ぐためには、塗料選びと施工方法が重要です。
塩ビクロスの壁紙に最適な塗料は、水性つや消しエマルション塗料です。
この塗料には多くの体質顔料が配合されており、可塑剤の移行を防止する役割を果たします。
体質顔料は塗膜の硬度を高め、表面の粘着性を低減するため、壁紙のベタベタを防ぐ効果があります。
水性つや消しエマルション塗料を使用することで、壁紙の表面がベタつく粘着トラブルを未然に防ぐことができます。
塩ビ壁紙に適した塗料として、可塑剤移行防止効果とヤニ止め効果を持つ水性反応硬化塗料もおすすめです。
これらの塗料は、付着性に優れ、シーラーレス仕上げが可能なため、壁紙への負担を最小限に抑えることができます。
特に、エスケー化研の「水性エコファイン」、ロックペイントの「水性エバーロック」、日本ペイントの「水性ケンエース」、大日本塗料の「水性ビルデック」などが挙げられます。
これらの塗料は、塩ビクロスの表面に対する可塑剤の移行を効果的に防ぎ、長期間にわたって清潔で美しい壁紙を保つことができます。
塗装後も、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
定期的に壁紙の表面を清掃し、湿気や汚れが付着しないようにすることで、ベタつきの発生を抑えることができます。
また、換気を良くして室内の湿度を適切に保つことも重要です。
すでに水性つや有りアクリルエマルション塗料を使用して壁紙がベタベタしてしまった場合の対処法もあります。
まずは、水性つや消しエマルション塗料を2〜3回塗り重ねることで、ある程度粘着を抑えることができます。
これは、つや消し塗料の塗膜が可塑剤の移行を封じ込める効果があるためです。
ただし、既に壁紙の表面が著しくベタベタしている場合や、タックがひどい場合は、壁紙の張り替えが必要となることがあります。
布製の壁紙(布クロス)を塗装する場合も注意が必要です。
布クロスは塗料を多く吸収しやすいため、乾燥が遅れ、壁紙自体が浮いてしまうことがあります。
特に水性塗料を使用する際には、塗布量を適切に調整し、乾燥時間を十分に取ることが重要です。
塩ビクロスの壁紙がベタベタする原因は、可塑剤の移行と塗料選びにあります。
この問題を防ぐためには、水性つや消しエマルション塗料や専用の水性反応硬化塗料の使用が効果的です。
また、塗装後の適切なメンテナンスと、症状が出てしまった場合の迅速な対応も重要です。
関西リペイントでは、塩ビクロスの特性に応じた最適な塗料の提案と施工サービスを提供しています。
ショールームでは実際に使用する塗料や仕上がりを確認できますので、ぜひご来店ください。
お客様の住環境をより快適に保つための最適なアドバイスを提供いたします。
〒590-0504 大阪府泉南市信達市場2320-94
〒598-0035 大阪府泉佐野市南中樫井361-1
Copyright © 関西リペイント株式会社. All Rights Reserved.