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自然災害に強い屋根

2023年07月04日

こんにちは!泉南市、泉佐野市を中心に阪南・貝塚・岸和田など泉州地域の外壁塗装・屋根塗装・屋根リフォーム工事を行なっている関西リペイントです!

沖縄はすでに梅雨明けしましたね。近畿は7月19日あたりに梅雨明けするのでは、と言われていますが、この時期になると心配なのが台風です。

2018年9月に大型台風が近畿地方を襲い、泉南・泉佐野など泉州地域も電柱がなぎ倒されるなど、大きな被害が出ました。

今まで経験したことのない風雨で身の危険も感じるほどで、それ以来台風発生と聞くとドキっとしてしまいます😓

その時は雨漏りや屋根の修理など問い合わせも非常に多くいただきました。

近年、大型台風や大雨による氾濫、地震など自然災害も多くなり、ご自宅でも防災グッズを備えたり、家具を固定したりと対策されてる方も増えてきているのではないでしょうか。

では家自体はどうでしょうか。

地震に対しては耐震性や構造なども大きく影響しますが、台風の場合は?

地震・台風や大雨によって影響を受けやすいのが屋根です。

では屋根をどのようにすればいいのか。

今回は自然災害に負けない強い屋根についてお話させていただきます!

 

地震や台風、自然災害に強い屋根

◎地震の場合

地震によって屋根に起こりやすいのが、瓦屋根の場合は倒壊で、東日本大震災の時屋根被害の80%以上が日本瓦でした。

では瓦は危険なのか。

いえ、そうではありません。

瓦は他と比べると重量のある素材であるのは見ただけで想像できるのではないでしょうか。

昔の建物は耐震の基準など定まっておらず、地震で建物が揺れたとき柱などにかかる負担を軽くするように、瓦が落ちやすくなっているといわれています。

現在では過去の災害などを踏まえて、耐震基準が定められており、瓦も落ちたりズレたりしにくいものになっています。

ですので瓦屋根だから危険とは一概に言えないのです。

令和4年4月1日から瓦屋根の緊結方法が強化されています。

 

屋根の耐震性能は、屋根の重量が関係しています。

現在の住宅で最もポピュラーに使用されているスレート屋根材。

屋根面積あたりの重量が比較的軽いとされているスレート屋根は、瓦と比べると坪当たりおよそ2.6倍もの差があり、耐震性に優れています。

ただし耐久性に関しては瓦屋根に比べて低く、また強度もそこまで強くありません。

定期的なメンテナンスが必要となり、メンテナンスをせずに放っておくと耐久性が損なわれ、乾燥による伸縮を繰り返すことでひびが入り割れやすくなります。

そのため、地震や強風などでも割れたり、割れた屋根材が飛ばされることもあります。

瓦葺き屋根はメンテナンス不要で一般的に50年以上もつと言われ、反対にスレート屋根の再塗装は約10年毎、状態にもよりますが25~30年で葺き替えが必要とされています。

 

◎台風の場合

地震が揺れに対して、台風は暴風、豪雨をもたらします。

ちなみに2018年9月に近畿地方を襲った台風の時は突風で家も揺れました😓

暴風や豪雨に強い屋根とはどんな屋根なのか。

屋根は様々な形状のものがありますが、その形によっても強風に対する強さが変わります。

一般的によく見られるのが切り妻・寄棟で、それ以外では片流れや傾斜のない陸屋根なども時々見かけます。

基本的に屋根の面の数が少ないものほど強風に弱いとされています。

受ける風量が面の多い寄棟などにくらべ、一つの面に対し受ける風量が増すためです。

そのため傾斜が1方向にしかない1面の片流れが最も風に弱い形状になると言えるでしょう。

 

 

そして上部が切妻屋根、下部が寄棟屋根の入母屋や、2面で構成されるシンプルな切妻も比較的風に弱いとされています。

それに対して4面で構成される寄棟屋根やピラミッド型の方形屋根が最も風に強い形状であると言われています。

また傾斜のない陸屋根は風の影響を受けにくいのですが、折板屋根などは軽く面積も大きいため、風の影響を強く受けてしまいます。

ただ施工や工法によるため、必ずしも寄棟が切妻よりも強い、というわけではありません。

 

◎台風に強い屋根材

それでは台風に強い屋根材とはどんなものでしょう。

【瓦屋根】

昔の瓦屋根は特定の部位以外、屋根材が固定されていないことがほとんどで、ずれたりしてもすぐ直せたり、点検も容易であったりと利点が多いです。しかしその反面固定されていないため強風でずれてしまったり、飛んでしまうこともあります。

気象庁によると風速25m程度から飛散する可能性があり、残念ながら瓦屋根は台風に強いとは言えません。

ただ前述したようにねじで緊結するガイドライン工法が強化されたり、瓦同士が噛み合うロック構造と瓦1枚1枚を釘やビスで固定する防災瓦という風速46mに耐えられ地震にも強いものも登場しています。

 

【スレート屋根】

スレート屋根は台風時、棟に取り付けられている棟板金が飛んでしまう、ずれてしまうケースが非常に多くみられます。

また、強風により割れてしまうケースもあります。

なぜならば屋根は日々雨風や紫外線の影響を受け劣化していきます。スレート屋根の主原料であるセメントが劣化により脆くなり、台風などの強風や昨今多いゲリラ豪雨など大量の雨による影響が割れにつながっていくのです。

スレート屋根の耐用性は15年〜25年と言われていますが、それは定期的なメンテナンスを行っている場合の年数です。

10年前後を目安に屋根塗装のメンテナンスをすることが大切です。

 

◎金属屋根材

棟から軒まで継ぎ目がない1枚の板金で葺ける瓦棒・立平葺きは非常に雨漏りしにくい屋根として知られています。

折板屋根は工場や倉庫といった規模の大きな建物でよく見かけるのでご存じの方も多くいらっしゃるかと思います。

しかしこれらの金属屋根は軽く、そして継ぎ目を少なくするため1枚1枚の面積が多いため、風の影響を大きく受け台風に関しては不利であるといえるでしょう。

同じ金属屋根材でもスーパーガルテクトや横暖ルーフなど、一つ一つの面積が小さい屋根材を組み立てていくものは風の影響も少なくなります。しかもしっかりとビスで固定されているため、強風にも耐えられるとされています。

 

まとめ

自然災害に強い屋根についてお話させていただきましたが、なんとなくお気づきかと思います。

結論としては屋根にしっかりと固定されている事が重要で、固定することで地震で落ちたり、強風で剥がれたり飛散するケースを少なくすることができるのです。

数年前の大型台風以来、屋根の老朽化を心配されて、金属屋根の屋根カバー工法や葺き替えでご相談に来られるお客様も増えました。

防災瓦は先ほど説明させていただきましたが、瓦屋根へと葺き替えられるのは現在お住いの屋根が瓦屋根の場合のみとなり、葺き替えでも現在よりも重い屋根材を使用することは耐震性の上でNGとなっています。

ですので比較的軽いとされる金属屋根であればどんな屋根にも対応可能で、屋根の重量増となってしまう屋根カバー工法にも最適です。

屋根カバー工法にする際、更に重くなって地震など大丈夫ですか?とよく聞かれるのですが、屋根カバー工法は既存の屋根に新しい防水シート(ルーフィング)と屋根材をかぶせるため、どうしても重量は増えます。

ですが瓦屋根とスレート屋根の家では構造が違い強度も変わるため一概には言えませんが、建物全体で考えると防水シートを含めた平均的な金属屋根材程度の重さが加わっても、耐震性に影響が出ることはないと言われています。

それでも心配な方もいらっしゃるかと思いますが、では葺き替えならば大丈夫と思いがちですが、既存の屋根材が瓦以外の場合更に重くなる可能性もあるため、一度専門の業者さんに相談されると良いでしょう。

関西リペイントでは最新のドローン撮影による屋根診断、外壁診断を無料で実施しております。

しっかり調査し、皆様のお家の状態をチェックいたします。

外壁塗装をはじめ、屋根塗装・屋根カバー工法工事・防水工事・雨漏りまで、それぞれのお客様のお家に一番最適な工法や商品をご提案しております。

外壁・屋根・屋根リフォームでお悩みの方は、是非一度ご相談ください。

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