塗装工事・防水工事の豆知識

こんにちは！外壁塗装専門店「関西リペイント」です！
泉南市・泉佐野市、和歌山地域で外壁塗装をしております！

ALC外壁（Autoclaved Lightweight Concrete）は、軽量で断熱性と耐火性に優れた外壁材として広く使用されています。

しかし、他の外壁材と同様に、長期間の使用に伴い劣化が進行するため、定期的な外壁塗装が不可欠です。

今回は、ALC外壁の特徴や劣化症状、塗り替えの周期、さらには塗装時の注意点や費用相場について、詳しく解説します。
 

ALC外壁とは

ALC外壁は、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートです。

以下の専門的な特徴を持っています。
 
断熱性：ALCは気泡を含む構造をしており、その気泡が断熱層として機能します。
このため、ALC外壁は高い断熱性能を持ち、外部の温度変化を室内に伝えにくくします。
これにより、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費を削減する効果があります。

耐火性：ALCは無機質材料で構成されており、火災時にも燃焼しないため、有毒ガスの発生がありません。
また、1200℃以上の高温にも耐えることができ、火災時の延焼を防ぎます。
この特性により、高層ビルや公共施設などで多く採用されています。

軽量性：ALCは一般的なコンクリートと比較して非常に軽く、建物全体の重量負担を軽減します。
例えば、ALCの比重は約0.5～0.7であり、通常のコンクリートの比重約2.4に比べて圧倒的に軽量です。
これにより、耐震性が向上し、構造物の安全性が高まります。

吸音性：ALCは多孔質構造により、高い吸音性能を持ちます。
これにより、外部の騒音を遮断し、室内の静粛性を保つことができます。
 

 

ALC外壁の外壁塗装

ALC外壁に外壁塗装は必要？

ALC外壁は優れた性能を持っていますが、外部環境の影響を受けることで徐々に劣化します。

以下の理由から、定期的な外壁塗装が必要です。
 
防水性の向上：ALC外壁は多孔質構造であるため、吸水性が高く、水分を吸収しやすいです。
塗装により防水性能を高め、内部への水分侵入を防ぐことができます。
特に、ALC外壁には弾性塗料や高耐久性の防水塗料が適しており、これにより長期間にわたり保護効果を発揮します。

美観の維持：ALC外壁は風雨や紫外線の影響を受けやすく、色褪せや汚れが生じることがあります。
塗装によって美観を維持し、建物の価値を保つことができます。

保護効果：紫外線や雨風からALC素材を保護し、ひび割れや劣化を防ぐことができます。
特に、塗膜の剥がれやひび割れは、ALC素材の劣化を早める要因となるため、早期の塗装が重要です。
 

劣化症状と塗り替え周期

ALC外壁の劣化症状には以下のものがあります。
 
ひび割れ：ALC外壁は温度変化や乾燥による膨張収縮運動でひび割れが生じやすいです。
特に、ひび割れが深く進行すると、内部への水分侵入を招き、さらなる劣化を引き起こします。
ひび割れの幅が0.3mm以上になると、早急な補修が必要です。

塗膜の剥がれ：塗装が劣化し、塗膜が剥がれ落ちることで、ALC素材が直接露出し、保護機能が失われます。
塗膜の剥がれは、風雨や紫外線の影響を受けやすくなり、さらなる劣化を招く要因となります。

カビや苔の発生：湿気の多い環境では、カビや苔が生えることがあり、美観を損なうだけでなく、建物の健康にも悪影響を及ぼします。
特に、北側の壁面や日陰部分では、カビや苔の発生が顕著です。
 

 
ALC外壁の塗り替え周期は、一般的に10～15年です。

ただし、立地条件や気候、使用する塗料の種類により異なるため、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
 

ALC外壁塗装の注意点と費用

ALC外壁塗装工事の注意点

ALC外壁塗装を行う際には、以下の点に注意が必要です。
 
下地処理の重要性：ひび割れや剥がれた塗膜を丁寧に補修し、塗装の基盤を整えることが大切です。
下地処理が不十分だと、新しい塗装がすぐに劣化してしまいます。
特に、ALC外壁は多孔質構造であるため、下地処理には防水性の高いシーラーを使用することが推奨されます。

適切な塗料の選定：ALC外壁には、弾性塗料や高耐久性の防水塗料が適しています。
これにより、外壁の伸縮に対応し、長期間にわたり保護効果を発揮します。
例えば、シリコン系やフッ素系の塗料は、耐久性が高く、メンテナンス周期を延ばすことができます。

塗装作業のタイミング：乾燥した晴天の日に行うことで、塗料の乾燥を確実にし、品質を保つことができます。
湿度が高い日や降雨が予想される日は避けるべきです。
特に、梅雨や台風のシーズンは塗装作業に適さないため、計画的なスケジュール管理が必要です。
 

ALC外壁塗装工事の費用相場

ALC外壁塗装の費用は、以下の要素によって異なります。
 
面積：建物の外壁面積が大きいほど、必要な塗料の量や作業時間が増えるため、費用が増加します。
一般的に、ALC外壁の塗装費用は1平方メートルあたり2,500円～4,500円程度です。

塗料の種類：高品質で耐久性の高い塗料を使用するほど、初期費用は高くなりますが、長期的にはメンテナンス頻度が減り、コストパフォーマンスが良くなります。
例えば、シリコン系塗料は中価格帯で耐久性があり、フッ素系塗料は高価格帯でさらに長持ちします。

下地処理の程度：劣化が進んでいる場合、ひび割れや剥がれの補修作業が必要となり、その分費用がかかります。
下地処理には、ひび割れ補修、カビ除去、防水シーラーの塗布などが含まれます。
一般的な費用相場は、100平方メートルの外壁塗装の場合、25万円～45万円が目安となります。
また、具体的な見積もりは、現地調査を基に詳細な計算が行われます。
 

まとめ

ALC外壁は、その優れた断熱性と耐火性から多くの建物で採用されていますが、定期的なメンテナンスが不可欠です。

外壁塗装を適切に行うことで、防水性や美観を維持し、建物の寿命を延ばすことができます。

施工時の注意点や費用を理解し、計画的なメンテナンスを行うことが大切です。

泉南市・泉佐野市・和歌山地域でALC外壁の塗装を検討されている方は、ぜひ関西リペイントのショールームにご相談ください。
 

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